AirDropが「相手が見つからない」「待機中のまま」「表示されない」で止まっていませんか?編集部の検証では、原因の約半数が設定と環境の見落としでした。具体的には、Wi‑FiとBluetoothの同時オン、インターネット共有オフ、受信設定の「連絡先のみ」条件不一致、距離や遮蔽物、OS再起動で改善します。Appleの公開情報でもAirDropはWi‑FiとBluetooth両方を利用すると明記されています。
本記事はトラブルの9割を占める基本要因から順に、最短ルートで直す手順を症状別に整理。iPhone・iPad・Macの機種別チェックや、集中モードやMDMの制限、iCloud連絡先の同期ズレまで網羅します。まずは「受信設定の一時的にすべての人」「Wi‑Fi/Bluetoothのオンオフ」「インターネット共有オフ」から。数分でスッキリ解決へ導きます。
airdropできない時に最短でスッキリ解決する方法
症状から選ぶ共有相手が見つからないや待機中や表示されない時のセルフチェック
「共有相手が見つかりません」「待機中のまま」「AirDropが表示されない」などの症状は、送信側と受信側の両方に原因が分散しやすいです。まずは同時に点検してください。ポイントは優先順位です。Wi‑FiとBluetoothを両方オンにする、インターネット共有をオフにする、距離を近づけ障害物を避けるの三点が即効性の高い対処です。受信設定が「受信しない」や「連絡先のみ」だと表示が出ないことがあるため、一時的に「すべての人(10分間)」へ変更して検証します。iCloudに未サインインの端末、機内モードがオン、コンテンツとプライバシーの制限でAirDropが不許可のケースでもairdropできない状況が起きます。MacやiPad、古いiPhoneでは対応条件やOSの違いで「AirDropが表示されない」ことがあるため、対応機種とOSを確認しましょう。
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優先チェック:Wi‑FiとBluetoothの有効化、インターネット共有オフ、距離と障害物の解消
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設定見直し:受信設定、iCloudサインイン、機内モード、制限の許可状態
補足として、容量に余裕があっても大容量動画は途中で停止する場合があるため、圧縮や分割送信で切り分けると原因特定が早まります。
| 症状の表示 | 主な原因の例 | まず試すこと |
|---|---|---|
| 共有相手が見つかりません | 受信設定が受信しない、Bluetoothがオフ、距離が遠い | 受信設定を一時的にすべての人、Bluetooth/Wi‑Fiオン、近距離へ |
| 待機中のまま進まない | 電波干渉、テザリングオン、接続不安定 | インターネット共有オフ、Wi‑FiとBluetooth再起動 |
| AirDropが表示されない | OS非対応、iCloud未サインイン、制限が有効 | OS更新、iCloudサインイン、制限でAirDropを許可 |
送信側で今すぐ試せる設定切り替えと再送手順
送信側に起因してairdropできない場合は、短時間でリセットできる操作を順に行うと成功率が上がります。機内モードのオンオフで無線をリフレッシュし、Wi‑FiとBluetoothを一度オフにしてからオンに戻すだけでも改善するケースが多いです。写真アプリやファイルアプリの共有メニューから再送する際は、相手をタップしてから確実に送信ステータスが変化するかを確認します。動画の大容量転送で止まる場合は、圧縮や短尺分割で切り分けると原因を特定しやすくなります。また、インターネット共有がオンだとAirDropが不安定になりやすいため、必ずオフにしてください。Macからの送信で相手が見つからない時は、FinderのAirDropウインドウを開いた状態にすると検出されやすくなります。距離は数メートル以内が理想で、金属棚や壁、電子レンジなど電波干渉源から離すと成功しやすくなります。
- 機内モードをオン→数秒後オフで無線を再初期化
- Wi‑FiとBluetoothをオフ→数秒後オンに切り替え
- インターネット共有をオフにしてから再送
- 送信アプリを再起動し、共有シートから相手を選び直す
- 端末を再起動してから近距離で再送
受信側でチェック必須な受信設定と連絡先のみの条件
受信側が「連絡先のみ」の場合、送信側の連絡先カードに登録された電話番号やメールが、受信側Apple IDの情報と一致していなければ検出されません。合致しないなら一時的にすべての人(10分間)へ切り替えて検証します。iPhoneやiPadでは設定のAirDrop、MacではFinderのAirDropで受信許可を確認してください。iCloud連絡先の同期が遅延していると一致判定に失敗することがあるため、連絡先アプリを開いて更新し、設定でアカウントの連絡先同期をオンにします。スクリーンタイムの「コンテンツとプライバシーの制限」でAirDropがブロックされていると表示自体が出ないことがあるため、許可に変更してください。BluetoothとWi‑Fiが両方オンであること、インターネット共有がオフであることも必須です。古いiPhoneやiPad、Macでは対応要件が異なるため、OS更新と対応機種の要件を確認し、受信アプリ側の保存先(写真やファイル)も想定通りかを見直しましょう。
送信できないと受信できないを分けて原因をズバッと特定するコツ
送信できない時に優先して直すべき設定や周辺環境
「共有相手が見つからない」「待機中のまま進まない」といった送信側のトラブルは、まず物理要因と無線設定を切り分けるのが近道です。AirDropはBluetoothで近接検出し、Wi‑Fiでデータをやり取りします。距離は9m以内が目安で、壁や金属棚、電子レンジなど電波干渉が強い環境では失敗しやすくなります。iPhoneやiPad、MacでWi‑FiとBluetoothを一度オフ→オンに切り替え、機内モードやインターネット共有がオンならオフにしましょう。受信側のAirDrop設定が受信しないだと共有相手に表示されません。「連絡先のみ」で不安定なときはすべての人(10分間)に一時変更すると改善例が多いです。サインイン状態も重要で、Apple IDのiCloud未ログインは検出に失敗します。下の表で送信側が優先的に確認すべきポイントを素早くチェックできます。
| チェック項目 | 目安/設定 | 効きやすさ |
|---|---|---|
| 距離と遮蔽物 | 9m以内・見通し確保 | 高 |
| Wi‑Fi/Bluetooth切替 | オフ→5秒→オン | 高 |
| インターネット共有 | オフにする | 中 |
| AirDrop受信設定(相手側) | すべての人(10分間) | 高 |
| iCloudサインイン | 両端末でサインイン | 中 |
受信できない時に最初に見直すべき設定やストレージ対策
受信側で「通知は来るのに保存されない」「エラーで完了しない」と感じたら、設定とストレージの同時チェックが近道です。AirDrop受信設定が受信しないだと相手に表示すらされません。「連絡先のみ」で相手の連絡先情報が一致しない場合も不達になります。まずすべての人(10分間)で検証し、終わったら戻すのが安全です。写真や動画が見当たらない時は、アルバム反映の遅延やiCloud写真の最適化が影響することがあります。検索タブや最近の項目、ファイルアプリも確認してください。容量あるのに受信できない時は、iCloudの最適化で端末側の一時空きが不足している場合があるため、不要アプリの削除や写真のオフロードで実空きGBを確保すると安定します。さらに、充電が少ない状態や低電力モードではバックグラウンド処理が弱まり、反映が遅くなることがあります。最後は手順で確実に切り分けましょう。
- 受信設定をすべての人(10分間)に変更し再試行する
- Wi‑FiとBluetoothをオフ→オン、端末を再起動する
- 空き容量を1〜2GB以上確保し、低電力モードをオフにする
- 写真アプリの最近の項目とファイルアプリのダウンロードを確認する
- iCloud写真利用時は時間を置いて同期完了を待つ(電源とWi‑Fi接続を維持)
iPhoneやiPadやMacでairdropできない時に押さえておくべき機種別チェックポイント
iPhoneやiPadで必ず見直したい設定箇所と連絡先のみ利用時の要件
iPhoneやiPadでAirDropの送受信が不安定なときは、まず受信設定を点検します。コントロールセンターまたは設定の一般からAirDropを開き、受信を「すべての人(10分間)」に一時変更すると発見性が上がります。「連絡先のみ」を使う場合は双方がApple IDのメールまたは電話番号を連絡先に正確登録し、iCloudにサインインしていることが必須です。さらにWi‑FiとBluetoothは両方ONが前提で、片方でもOFFだとairdropできない事象が起こります。インターネット共有がONだと接続が切り替わり失敗しやすいため、テザリングはOFFにしてください。距離は近距離が基本で、金属や壁があると検出しづらくなります。接続不良が続くときは、Wi‑FiとBluetoothの一度OFF→ON、または端末の再起動でリフレッシュすると改善しやすいです。
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ポイント
- 受信設定は「すべての人(10分間)」で検証
- 連絡先のみは相互登録とiCloudサインインが条件
- Wi‑FiとBluetoothは同時ON、テザリングはOFF
補足: 送信側と受信側それぞれで同じ観点を確認すると原因の切り分けが早く進みます。
集中モードや機内モードやインターネット共有が干渉する場合の対処法
通知抑制系や無線制御はAirDropに影響します。集中モードが有効だと通知面の表示が抑えられ、相手の見落としや誤操作につながるため、検証時はオフが安全です。機内モードは無線全停止のため、AirDropの前に機内モードを解除しWi‑FiとBluetoothを個別に有効にします。インターネット共有(テザリング)はWi‑Fiルーティングを優先するため、AirDrop利用中はOFFにしてください。接続が詰まった感触がある場合は、以下の手順で安定化を図ります。
- 集中モードをOFFにする
- 機内モードをOFFにし、Wi‑FiとBluetoothをON
- インターネット共有をOFF
- コントロールセンターでWi‑FiとBluetoothをOFF→5秒待機→ON
- 端末を再起動し、再度近距離で送受信を試す
補足: 近隣の2.4GHz機器が多いと干渉が起きやすいので、混雑が少ない場所での再試行が有効です。
MacでのAirDropセッティングとファインダー活用のポイント
MacではFinderのAirDropビューがトラブルシューティングの拠点になります。Finderを開きAirDropを選ぶと、発見可能な相手の表示と「このMacを検出可能な相手」設定を変更できます。Wi‑FiとBluetoothを有効にし、同一空間で数十センチから数メートルの近距離に端末を置くと検出率が上がります。表示が不安定なときは、Wi‑FiとBluetoothのOFF→ONや、Macの再起動が効果的です。iPhoneやiPadとやり取りする場合、双方のiCloudサインインと時刻設定の自動を揃えると認証関連の齟齬が出にくくなります。大容量動画の転送で止まるときは、一時的に画面ロックを外しておく、保存先の空き容量を確保する、ファイルを小分けにして試すなどが有効です。
| チェック項目 | 確認場所 | 実施内容 |
|---|---|---|
| 検出設定 | FinderのAirDrop | 検出可能範囲を「すべての人(10分間)」で検証 |
| 無線状態 | メニュー/コントロールセンター | Wi‑FiとBluetoothをON、必要ならOFF→ON |
| サインイン | システム設定 | iCloudにサインイン、連絡先の一致を確認 |
| 近接条件 | 物理環境 | 近距離配置、遮蔽物を避ける |
| 容量/ロック | ストレージ/画面 | 空きGB確保、ロック解除で安定性向上 |
補足: Finder側からの送信と相手の共有シートからの送信を両方試すと、片側起点の不具合を切り分けやすいです。
MacとiPhone間で発見できない時にすぐできる距離と障害物対策
検出失敗の多くは物理条件です。2.4GHz帯の混雑や金属棚・壁はBluetooth近接検出を弱めます。まずは直線距離を数十センチに短縮し、机上で遮る物をどかして再試行してください。家庭用ルーターや電子レンジ、ワイヤレススピーカーといった強い電波源から離すと改善することがあります。次に、両端末のWi‑FiとBluetoothをOFF→10秒→ONで無線スタックをリセットし、MacのFinderを再起動します。iPhone側はコントロールセンターでAirDrop受信を「すべての人(10分間)」に変更し、画面を点灯させて着信を見逃さないようにします。うまくいかない場合はインターネット共有をOFF、スクリーンタイムのコンテンツとプライバシーでAirDrop許可を確認し、OSアップデートで既知の不具合修正を取り込みます。最後に再起動を両端末で行い、近距離で再検証すると成功率が高まります。
共有相手が見つからないや表示されない時に効く即効テクニック
受信設定が連絡先のみだと非表示になる現象と回避ステップ
AirDropで相手が表示されないときは、受信側の設定が原因になりがちです。特に「連絡先のみ」は便利ですが、連絡先の認証に失敗すると共有相手が見つかりませんと表示され、実際には近くにいてもAirDrop表示されないことがあります。まずは検出性を高めるのが近道です。ポイントは一時的に受信範囲を広げて、正常動作を切り分けることです。airdropできない状況を素早く解消したい場合は、次の手順を順番に行ってください。
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設定を一時的に「すべての人(10分間)」へ変更して検出性を最大化
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送る側と受け取る側のWi‑FiとBluetoothがONであることを確認
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iPhoneのロック解除と画面点灯で受信待機状態を安定化
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成功後は元の「連絡先のみ」へ戻すことでプライバシーを確保
補足として、送受信の距離は近づけ、金属棚や電子レンジなど干渉源を避けると発見率が上がります。
連絡先カードの情報不足やiCloud連絡先同期漏れの落とし穴
「連絡先のみ」で相手が出てこない時は、連絡先カードの情報欠落やiCloud同期漏れがボトルネックです。連絡先認証は連絡先カードの電話番号やメールとiCloudにサインインしたApple IDの照合で行われるため、どちらかが欠けるとairdropできないケースが起きます。以下の観点で整合を確認し、同期を安定させてください。
| 確認項目 | 送る側でやること | 受け取る側でやること |
|---|---|---|
| 自分の連絡先カード | 電話番号・メールを登録し主要に設定 | 同様に番号・メールを登録 |
| iCloudサインイン | 設定でApple IDにサインイン確認 | 同様にサインイン確認 |
| 連絡先の同期 | 設定の連絡先でiCloudをON | iCloud連絡先をON |
| 情報の一致 | 相手のカードに現行の番号/メールを登録 | 自分の情報が最新か確認 |
補足として、古い番号や旧メールが混在すると照合に失敗するため、重複カードの整理や最新情報への更新が効果的です。
ネットワークの再構築で発見できないモヤモヤを一掃する技
設定と連絡先を整えても見つからない場合は、ネットワーク周りを段階的にリフレッシュして安定化させます。AirDropはBluetoothで検出、Wi‑Fiでデータ送受信する仕組みなので、スタックが乱れるとAirDrop待機中のままや受信できない現象が続きます。以下の順で実行し、どの工程で改善するかを見極めましょう。途中で成功したら以降は不要です。
- コントロールセンターでWi‑FiとBluetoothを一度OFF→ON(干渉の解消に有効)
- 機内モードを10秒ON→OFF(無線系を一括で再初期化)
- インターネット共有をOFF(テザリング中は転送が不安定になりやすい)
- iPhoneを再起動、Macなら再起動後にAirDropを再試行
- 設定>一般>転送またはリセット>ネットワーク設定をリセット(最後の手段として有効)
補足として、ネットワーク設定のリセットはWi‑Fiのパスワードが消えるため、再接続情報を把握してから実施すると安全です。
待機中のまま進まないや転送失敗をサクッと治すテクニック
動画や写真が進まない時のファイル形式チェックで解決率アップ
AirDropの転送が「待機中」のまま進まない時は、まずファイル形式と互換性を見直すと解決が早いです。iPhoneの写真や動画がHEIF/HEVCのままだと、受信側が対応していない環境で詰まりやすくなります。設定で「MacまたはPCに転送」を自動変換にすると、JPEG/H.264に変換され互換性が上がります。編集アプリで加えたメタ情報の不整合でも止まることがあるため、複製して保存し直す、軽いトリミングをして再書き出しで整合が取れるケースが多いです。巨大な4K動画は短尺に分割すると成功率が上がります。さらに、LivePhotosを静止画に一時変更、連写やHDRの重い処理をオフにして再送も有効です。airdropできない症状が形式由来かを切り分けるため、まずは小さなJPEG1枚で試行し、成功したら本番データに進めると無駄がありません。
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互換性最優先なら自動変換を有効化
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複製や軽微編集でメタ情報をリセット
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大容量は分割や再エンコードで安定化
容量があるのに受信できない時の見落としがちな原因を解消
ストレージ表示で空きがあるのに受信できない場合、断片的な空きやキャッシュ肥大が障害になっていることがあります。特にiCloud写真の最適化を使っていると、一時的に端末側の作業領域が不足しやすく、AirDrop受信が途中で停止することがあります。不要な動画やアプリの一時ファイルを削除し、再起動でキャッシュを整理すると受け入れ余地が復活します。メッセージの添付やダウンロード済みファイルも容量を圧迫しがちです。以下のチェックで詰まりを解消しましょう。
| 症状 | 原因の傾向 | 有効な対処 |
|---|---|---|
| 容量表示は余裕だが途中で失敗 | 作業領域の断片不足 | 大容量の一時削除と再起動 |
| 受信直後に保存で固まる | iCloud写真最適化の再取得 | 一時的にWi‑Fi安定化、時間を置いて再送 |
| 同サイズでも写真はOKで動画は失敗 | 連続書き込みの負荷 | 動画を分割、別フォルダへ保存 |
補足として、AirDrop保存先を確認し写真アプリかファイルアプリのどちらに落ちるかを把握しておくと、保存段階のエラーを切り分けやすくなります。
電波干渉や最適な距離で再送すれば成功率が劇的アップ
「共有相手が見つからない」「待機中が長い」なら、電波条件の最適化が近道です。AirDropはBluetoothで近接を検出し、Wi‑Fiでデータを送受信します。9メートル以内の直線配置にし、間に金属棚や壁がない位置へ移動してください。電子レンジ、2.4GHz帯が混雑するルーター周辺、ワイヤレススピーカーは干渉源になりやすいです。成功率を上げる実践ステップは次の通りです。
- Wi‑FiとBluetoothを一度オフ→5秒待ってオン(双方の端末)
- インターネット共有をオフにして帯域の競合を解消
- コントロールセンターのAirDrop受信を“すべての人(10分間)”に一時変更
- 機内モードを10秒オン→オフで無線スタックをリフレッシュ
- 距離を1〜2メートル、見通し良好で再送
これでairdropできない事象が通信由来か切り分けられます。効果が薄い場合は端末を再起動し、OSアップデート後に再検証すると安定しやすいです。
設定でairdropできない時に意外と多い見落としポイントと制限
コンテンツとプライバシーの制限に引っかかっている時の見抜き方
「設定は合っているのにairdropできない」と感じたら、まず疑うべきはコンテンツとプライバシーの制限です。スクリーンタイムでAirDrop自体が禁止されていると、共有相手が表示されない、受信できない、待機中のまま進まないといった症状が起きます。確認手順は簡単です。設定アプリからスクリーンタイムを開き、コンテンツとプライバシーの制限をタップ、許可されたAppでAirDropが許可になっているかを見ます。ONのままでもAirDropが不許可にされているケースが多いため注意してください。加えて、管理プロファイルのインストール有無も同時に確認しましょう。プロファイルが入っていると、AirDropが強制的にオフにされることがあります。見抜き方のポイントは以下です。
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AirDropが見当たらない、またはグレーアウトして押せない
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共有シートにAirDropが表示されない
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iPhoneとiPad、Macのいずれでも再現している
これらに当てはまる場合は、制限見直しから着手すると復旧が早いです。
学校や会社のMDMでairdropできない場合のチェック方法
学校や会社の端末はMDM(モバイルデバイス管理)でポリシーが配布され、AirDropが無効化されていることがあります。設定アプリ上部に「このiPhoneは組織によって管理されています」と表示がある、または一般のプロファイルに管理対象の記載があるなら、ユーザー側では変更できません。判断材料として、以下の点を確認してください。
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設定に管理対象の文言がある
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一般のVPNとデバイス管理にプロファイルが表示される
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コントロールセンターでAirDropの切替が不可、または項目自体が消えている
上記に該当する場合は、管理者にAirDropの許可方針を問い合わせるのが唯一の解決策です。無理に削除すると業務アプリや証明書が使えなくなるため、自己判断でのプロファイル削除は厳禁です。
集中モードや画面共有やテザリングの副作用をまとめて回避
「通知は静かになって快適なのに、なぜかairdropできない」なら、集中モードやインターネット共有、画面共有の同時使用が原因になっている可能性があります。AirDropはBluetoothとWi‑Fiを併用するため、テザリングがオンだと共有相手が見つからない、受信できない、待機中が長くなるなどの影響が出やすいです。まずは集中モードをオフ、インターネット共有をオフ、そして画面共有を停止してから再試行してください。効果的な手順は次のとおりです。
- コントロールセンターで集中モードをオフにする
- 設定のインターネット共有を開きオフにする
- 画面収録や会議アプリの画面共有を停止する
- Wi‑FiとBluetoothを一度オフ→数秒後オンに切り替える
- 送受信端末を1m程度に近づけて再送信する
上記で改善しない場合は、双方の受信設定を一時的にすべての人(10分間)へ変更して判別すると、原因の切り分けが進みます。
| 症状 | 想定される要因 | 取るべき対処 |
|---|---|---|
| 共有相手が表示されない | テザリングがオン、MDMで禁止 | インターネット共有オフ、管理者へ確認 |
| 待機中のまま進まない | 電波干渉、集中モード | 集中モード解除、Wi‑FiとBluetooth再起動 |
| 受信が開始しない | 受信設定が受信しない | 受信設定をすべての人(10分間)に変更 |
短時間での切り分けを意識し、設定を一つずつ戻しながら症状を確認すると、再現原因を特定しやすくなります。
iOSやiPadOSやmacOSを更新後にairdropできない時のリカバリー手順
設定の再保存と無線の再有効化で問題挙動を素早く安定
iOSやiPadOS、macOSのアップデート直後にAirDropの送受信が不安定になった場合は、受信設定の再保存とWi‑Fi/Bluetoothの再有効化で挙動が安定しやすくなります。ポイントはネットワーク関連のキャッシュをリフレッシュすることです。iPhoneやiPadは設定からAirDropを「受信しない」→「連絡先のみ」→「すべての人(10分間)」へと順に切り替えて保存します。MacはコントロールセンターでAirDropを一度オフにしてからオンに戻し、同様に受信範囲を切り替えます。続いてWi‑FiとBluetoothを両方ともいったんオフにし、数秒後にオンへ戻してください。インターネット共有がオンだと検出が妨げられるためオフ推奨です。これでも改善しない時は「機内モードのオン→オフ」で無線をまとめて再初期化すると復帰することがあります。アップデート後にairdropできない症状が出る場合でも、設定の再保存と無線の再接続で多くは解消します。
- 受信設定の切替とWi‑FiとBluetoothの再接続を行い、ネットワークの再構築で安定化
iCloudサインインの再認証や再起動や強制再起動で不具合をリセット
アップデート後の一時的な不整合でAirDropの相手が表示されない、待機中のまま進まない、受信できないといった症状が続くときは、iCloudサインインの再認証と再起動を組み合わせてリセットします。まず送受信する両デバイスでiCloudからサインアウトし、数分待ってから再サインインします。連絡先のみの共有を使う場合は連絡先のメールや電話番号がApple IDに登録されているかも確認してください。その後デバイスを再起動します。反応がない場合は、iPhoneやiPadは機種に応じた強制再起動を実行、Macはセーフブート後に通常起動でキャッシュを整理すると復旧率が上がります。さらにスクリーンタイムのコンテンツとプライバシーでAirDropが許可になっているか、インターネット共有がオフか、距離が近いかもチェックすると良いです。再認証と電源リフレッシュで、アップデート後にairdropできない原因の多くは整合性の再確立によって改善します。
- サインアウトとサインインの再認証後に再起動し、一時的な不整合を解消
送るデータ形式や送信できない条件を知ってairdropできない失敗を防ぐ
写真や動画を送る時に役立つ互換性ベスト設定
写真や動画でairdropできないと感じたら、まずはデータ形式の互換性を整えるのが近道です。iPhoneのカメラは高効率のHEIF/HEVCを採用しますが、相手のデバイスやアプリによっては再生や表示でつまずきます。ポイントは二つです。撮影前はカメラのフォーマットを互換性優先に一時切り替え、送信時は自動変換を活用します。設定から「カメラ」→「フォーマット」で「互換性優先」を選べば、JPEG/H.264で保存され、受け取り側でのエラーが減ります。撮影後の共有でも、写真アプリの共有からAirDropを選ぶと自動でJPEGやH.264に変換されることがあります。動画が長尺や高フレームレートで失敗しやすい場合は、クリップを短く切る、4Kから1080pに落とす、Live Photosをオフにするなどの工夫で成功率が上がります。以下の比較で自分の使い方に合う設定を選びましょう。
| 項目 | 高効率(HEIF/HEVC) | 互換性優先(JPEG/H.264) |
|---|---|---|
| 画質と容量 | 画質維持で容量小さめ | 容量やや大きい |
| 再生互換性 | 一部の端末やアプリで非対応 | 幅広い端末で安心 |
| AirDrop成功率 | 相手環境に依存 | 安定しやすい |
補足として、送信前にストレージ残量を確保し、Wi‑FiとBluetoothを両方ONにして距離を近づけると失敗が減ります。
Apple Musicや保護付きコンテンツが転送できない理由を知っておく
Apple Musicのダウンロード曲、購入済みでもDRMで保護された音源、一部のアプリで生成された保護付きファイルは仕様上AirDropでの共有ができません。これはコンテンツの権利を守るためで、コピーや再配布を制限する仕組みが働くためです。例えば、サブスクリプションで保存した音楽やレンタルの映画はAirDrop対象外となり、送ろうとしても「共有相手が見つかりません」や「実行できませんでした」と表示される場合があります。こうしたケースでは、同じApple IDでのライブラリ同期や、権利を侵害しない公式の共有手段(共同プレイリスト、リンク共有、クラウドへの参照共有)に切り替えるのが安全です。自分で録音・撮影した非保護コンテンツなら、WAVやMP3、MP4(H.264/AAC)のような一般的な形式に書き出した上でAirDropを使うと、受信側の再生互換性が高まり、airdropできないトラブルを避けられます。なお、企業や学校の端末では管理ポリシーでAirDrop自体が制限されていることがあり、その場合は管理者に許可設定を相談してください。
airdropできない時に知っておきたいよくある質問まとめ
共有相手が見つからないのはなぜ?何を優先して直すべき?
AirDropで共有相手が表示されない時は、原因が重なっていることが多いです。まずは基本から順に直すと早く解決します。ポイントは、受信側の設定と無線の状態、そして物理的な距離です。iPhoneやiPad、Macいずれでも共通するチェック手順なので、落ち着いて上から試してください。特に「受信しない」設定やテザリング中は見つからなくなりやすいので注意が必要です。airdropできないケースの多くは、設定と接続のリフレッシュで改善します。
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受信設定を確認:設定のAirDropで「連絡先のみ」から一時的に「すべての人」へ変更すると発見性が上がります
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距離を近づける:約1〜2メートルまで近づけ、間の障害物や電波干渉を避けます
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Wi‑FiとBluetoothを再起動:両方を一度オフにして数秒後にオンへ切り替えます
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インターネット共有をオフ:テザリングはAirDropの検出を妨げるため必ず無効化します
下の一覧は見つからない時に多い要因と対処の対応表です。最初の2項目が解決の近道です。
| 状況 | よくある原因 | すぐに効く対処 |
|---|---|---|
| 相手が表示されない | 受信設定が受信しない | 受信設定をすべての人へ変更 |
| 表示が不安定 | 無線干渉や距離が遠い | 1〜2メートルに接近、障害物回避 |
| 表示ゼロ | テザリング中 | インターネット共有をオフ |
| 名前は出るが押せない | Bluetooth不調 | 無線のオンオフと端末再起動 |
待機中のまま動かない時にはこの順番で!悩み解消Q&A
AirDropが「待機中」から進まない場合は、無線の再確立とファイル条件の見直しが有効です。送受信の双方で同じ順番を実施すると成功率が上がります。ポイントは、Wi‑FiとBluetoothの切替、端末再起動、距離の最適化、大容量データの扱いです。動画などの大きなファイルは転送が詰まりやすいため、分割や形式の変換も検討してください。airdropできない現象が続くなら、ネットワーク設定のリセットやOS更新も候補になります。
- Wi‑FiとBluetoothを切り替え:両方をオフ→10秒待つ→オンで無線を再確立
- 端末を再起動:軽微な不具合をクリアし送受信をリフレッシュ
- 距離最適化:1〜2メートルで正対させ、カバンやケースを外して干渉を減らす
- 大容量は分割や変換:長尺動画は短く切る/圧縮で成功率アップ
- テザリング無効と設定確認:インターネット共有オフ、AirDrop受信設定はすべての人で再テスト
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Q: 待機中が長いのはなぜですか
A: 無線の不安定、距離、テザリングや大容量が主因です。上記の順で切替と再起動を行うと改善しやすいです。
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Q: 容量があるのに受信できないことはありますか
A: あります。ファイルが大きすぎると転送がタイムアウトしやすいので、分割・圧縮・別形式を試してください。
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Q: MacやiPadでも同じ対処で良いですか
A: 基本は同じです。加えてMacはFinderのAirDropで受信許可範囲を確認し、iCloudサインイン状態も点検します。

